
(BLアニメ入門編)
NO.6 第11話(最終話)の所感です。









箱庭の中の幸せ。何の上にそれが成り立っているのかを知らないで享受する者たちと
全て知っている上で、困難な生活を強いられる者たち。
そんな対立構造を描く社会派作品と思いきや、尺の問題なのか、
ハチの親玉エリウリアスのえらくファンタジーな振る舞いで
力技で終わらせちゃった感のあるお話でした。
里を襲われたことへの報復は分かるとして、壁を壊したのはシオンの考えを知っていた
サフによる行動なのかなって思うと、収まりはいいけどね。
てか、サフが一方的に割を食う形になっているのが悲しい。
お婆ちゃんんが死んで、強制収容所に入れられ、頭改造されて、最後爆死とか…
光に包まれて、ポワーって顔になって消えてましたが体よく退場させられてるとしか
思えなかった。主人公のガールフレンドが酷い目に遭うのは
ホモ作品故のお約束なんかね(笑
強制収容所に入った時点で人生に絶望し、最後に願ったのがシオンに会うことだった
という受け取り方をすれば感動もひとしおなんですが、
そこら辺の描写は弱かったですものねえ。つくづく不憫や。
NO.6 の人々が壁にふらふらと歩いて、解決してる雰囲気を出してましたが
メインは理想を追い求める甘ちゃんのシオンとその理想がねじ曲げられるても
見守るツンデレネズミのラブラブ物語ってことだすな。
大層な舞台装置のわりに、やりたいのはそれかよ!って突っ込みたくもなりましたが
まあ、入門編としてはいいんじゃないかなって思います。
BLものだ!って出されるより間口が広いことは確かだし。
最終的なヒロインポジションがシオンの母親のカランとか
イヌカシが女の子であることを最後まではぐらかすとか、
女性キャラまわりの扱いの徹底ぶりが凄いのは素直に感心しますしね。
まー、ランクはBでお願いします。