
ささめきこと 第04話の所感です。

普通、百合を主題にした作品は女の子同士のキャッキャウフフや
誰と誰がくっつくか否かという恋愛模様をえんえんと切なく、
激しく描いていくものですよね。
確かにこの作品もそういう側面はソツなくカバーしているのですが
端々に村雨さんの呆れ顔とかコメディチックな演出が入っていて
他作品とは違う「ささめきこと」だけの魅力を出そうという姿勢が見られます。
百合コメディとはまったく、挑戦的な試みをしたものです。
村雨さんが一喜一憂して、やきもきするのを楽しむのがこの作品の見方だと思いますが
男の娘、ウルトラマン間接キス、女子部など2、3、4話はコメディ色強かったですねー。
片思いで心が苦しくなっていることをもっと突き詰めていけば作品の性質が
ガラっと変わるのでしょうが、前半はこんな調子でエンターテイメント性を高く
していく構成なのかな。おちゃらけた面を取り除けばシリアスというか、
すぐにでも風間との惚れた腫れたなお話に突入しちゃうでしょうし、
それまでは、村雨さんがどれだけ彼女のことを慕っているかということを
視聴者に植えつけていくなが?い仕込みだと捉えておきます。
男の娘が発覚したときはてっきり歪な三角関係にでもなるかと思ったけど
今の様子じゃそんなこともなさそうですね。
果たして村雨さんと風間さんは結ばれてカップルENDなのか、
俺達の戦いはこれからも続くENDなのか。
方向性の違いが明確になったので、「青い花」との比較はもう出来ませんが
百合モノの入門的な作品として成功してくれればいいなと思います。