新しいアニメが始まる前に恒例の
「
アニメ調査室(仮)」様主催のアンケートに参加しときます。
前期アニメの感想まとめになります。
私個人のランク付けとは評価基準が違いますのでご注意のほどを。
アンケートの評価基準は以下の通り。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
-評価条件-
だいたい80%以上視聴した作品について、作品の評価をS,A-Eで回答。
(80%の目安 : 1ヶ月に、1回程度の見逃しなら評価可能)
S : とても良い
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
上記の条件に当てはまらない作品は、視聴状況を、F,x,zで回答。
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ではではいってみましょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
01,刀語,A
02,屍鬼,A
03,海月姫,B
04,咎狗の血,E
05,アマガミSS,C
06,えむえむっ!,C
07,うちの3姉妹,x
08,侵略! イカ娘,A
09,ヨスガノソラ,C
10,アイアンマン,x
11,心霊探偵 八雲,D
12,ぬらりひょんの孫,D
13,伝説の勇者の伝説,E
14,おとめ妖怪 ざくろ,A
15,神のみぞ知るセカイ,E
16,薄桜鬼 碧血録 (2期),B
17,もっと To Loveる (2期),B
18,それでも町は廻っている,B
19,そらのおとしものf (2期),B
20,Fortune Arterial 赤い約束,E
21,ロビンくんと100人のお友達,x
22,百花繚乱 サムライガールズ,C
23,探偵オペラ ミルキィホームズ,B
24,荒川アンダー ザ ブリッジ×2 (2期),C
25,トランスフォーマー アニメイテッド,x
26,パンティ&ストッキングwithガーターベルト,B
27,俺の妹がこんなに可愛いわけがない (TV放送分),B
28,夢色パティシエールSP プロフェッショナル (2期),C
29,ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編,C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
{総評、寸評など}
該当作品記事からの抜粋となります。
元記事を読むには←にある記事リストか、サイト内検索をご利用ください。
なお、夢色パティシエールSP プロフェッショナルと
ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編は感想を書いていなかったので寸評もないです。
あしからず。
〈刀語〉
和風ファンタジーとして、毎回様々な刀とのバトルを描かれた前半部。
変態刀が作られた本当の狙いと主人公二人の生き方が描かれた後半部。
どちらのテーマも結構楽しませてもらいました。
特にシチカの成長っぷりがすごい。1話と最終回ではまるで別人ですよね。
最初の印象では、とてもじゃないけど涙をこぼして叫ぶような男になるとは
思わなかったもの。
四季崎記紀絡みのネタが語られた10話でかなり作品に対するモチベーションが
低くなりましたが、総合的に楽しませてくれたこともまた事実。
最後の〆でもキャラクターたちの達観した行動にはやや置いてけぼりを
くらったりで、諸手を上げて賞賛するには難があるクセの強い作品ですが
概ねよろしい出来だったんじゃないかと。
〈屍鬼〉
人を殺すという行為が生きるための糧となった時の人間の理性。
狩られる者から集団で狩る者と変貌した人間の残虐性。
人間とは違う者になってしまった屍鬼たちの悲哀。
などなどの要素が他の作品を寄せ付けない写実性をもって語られておりました。
人間たちと屍鬼たちの戦い。毎週どうなるか楽しみでしたね。
後半、個ではか弱い存在であった人間が
意思をもった集団になった途端に恐ろしくなるという演出が
非常にうまかったです。
前半は人間たちの、後半は屍鬼たちの恐怖というものが
ひしひしと伝わってきました。
グロ描写も多いし、万人受けはしないでしょうがアニメが好きなら
抑えておくべきだと思います。
〈海月姫〉
最初はオタク女子がメインとして打ち出されていたので、この子たちの生態について
暗く掘り下げながら進んでいくと思ったら展開は地上げ関連から
ファッションデザイナーという表舞台へ。
陰鬱で後ろ向きな面と煌びやかに輝く変身状態をギャグにも
ジーンとくるシーンにも両対応し、効果的に使ってきてくれました。面白い。
一方で月海と兄貴、鯉之助と翔子の二組のカップルの
恋模様の対比が話を賑わせてくれました。処女や童貞に片思いする鯉之助、翔子と
すれ違いしまくる月海と兄貴。特に翔子が案の定、兄貴の純情に絆されてしまったので
どんな流れにもっていくのかが楽しみー、だったんだけどなあ!
なんで終わるかねえ(笑
まあ、個性あふれる天水館の住民に笑わしてもらい、
月海の純情に癒され終始楽しく見ることができました。
〈咎狗の血〉
ひたすら状況に流されまくる主人公の
受け属性が発動しまくりなもんで、中途半端に各キャラのエピソードを
掻い摘んではまた別のことをやり始め、とりとめのない構成になってます。
まともだったのはシスコンの眼帯野郎の話くらいかな。
挙句、唐突に爆撃を始める軍隊とか展開がカオスすぎて頭の悪い私の
理解の範疇を超えている物語でしたね。
そして、作画。乱れているというレベルではなかった。
キャラのアップと背景と行動終了後のカットを組み合わせて
なんとか体裁をとっているようでしたが
長年アニメを見ている私でも何をやっているか分からない。
絵があることが無意味ってアニメは随分と久しぶりですよ。
作画崩壊部門では2010年テレビアニメのナンバーワンとれるんじゃないかしら。
〈アマガミSS〉
個性豊かなヒロインたちが織り成す、オムニバス形式の作品となりましたが
女の子の好き嫌いではなく、単純にシナリオの出来不出来に差があったので
(薫とか七咲)一概に面白いとは言えませんでした。
ですが、主に橘さんの芸風やいい意味でカオス(七咲らーめんとか)
ネタ要素がいっぱいあったので退屈せずに見られましたね。
主人公の個性が作品の特徴になる萌えアニメは名作の気質が強いですし。
まー、あくまで女の子の恋愛がメインつーことでシナリオの乱高下から
こんな評価で。
〈えむえむっ!〉
美緒や嵐子、サド母娘、そして太郎。キャラクターにはいいものを感じますし
私もかなり好きなのですが、散見されるシナリオの雑さが作品の質を落としている。
悪い意味で悪乗りして滑ってた5話とここら辺がどうにかなっていたら
もっと面白くなれるポテンシャルを秘めた作品だと思うんですけどね。
まあ、いい意味でも悪い意味でもB級感をもった萌えアニメでした。
〈侵略! イカ娘〉
ネタバレ「イカ娘が可愛い」というネタに
代表されるようにこの子のキャラクター性が突出して評価されたこの作品。
素朴ながらギャグと萌えのためにメリハリをきかした演出もそれを支えておりました。
ほぼ毎回ストレスなく見られましたね。
ドカンと笑えるネタは少ないですが、それを補って余りあるイカ娘の魅力が
輝いておりました。
これはもう2010年を代表するアニメキャラクターと言っても過言ではないでしょう。
〈ヨスガノソラ〉
最近流行のヒロイン毎のオムニバス形式の構成をとったこの作品。
一葉と昭、奈緒と穹とそれぞれのシナリオが表裏一体となっていたギミックが
面白い試みでしたね。片方で不明瞭だった謎や人物の真実が見られるとかね。
若い子同士のカップル、しかもエロゲ原作なので実際の行為に及ぶシーンが
作中に出てきたことも話題となりました。それを支える高品質でエロい作画や
メイドさんのおまけに代表されるエンターテイメントを重視したサービスなど
そつがない出来のアニメだったと思います。
でもですね…話が単純につまらないんですよね。キャラがみんないい子ちゃんすぎて
勝手に自己完結してすんなりと終わってしまう無難さがシナリオの癌だった。
あれだけ言い争った穹でさえ、何事もなく一晩たったら仲直り。
ヒロインを全て描くのか、物語をより濃いものにしていくのか。
セールス的にはもちろん前者を選択したほうがいいのでしょうけど、
作品の質を考えると後者のがいいと私は思います。
どのヒロインもっと尺があれば…と思う終わり方でした。
〈心霊探偵 八雲〉
エピソード毎の盛り上がりに欠けるアニメでした。
探偵ものとしてやるにはツッコミ所も多かったですが、それ以上に心理描写や
画面の作り方、展開が地味すぎましたねえ。
あの人はこう思ってんたんでしょうって、第三者が気持ちを冷静に
代弁するシーンが目立ったなあ。直接語らせろと。
お話は全く破綻していないし、最終回で八雲が涙を流すシーンは結構よかったんですが
なんだろう、小さくまとまりすぎていたって印象ですね。
〈ぬらりひょんの孫〉
心理描写の点など至らない点はあるのですが出来自体はよくまとまっていて、
見られるシロモノになっていると思います。
ただ、何が展開するにしても意外性が全くないエピソードばかりで
単純にお話が退屈だった。奴良組が古くからある強い妖怪の団だからって設定も
ありますが、本当にピンチになったことって一度もありませんでしたよね。
リクオの昼の自分と夜の自分との葛藤というおいしそうなネタも
早々にキャラクターの中で勝手に消化されてしまったし、
どこが山場なのか判断に困る作品でした。
雪女は大変可愛らしかったです。
〈伝説の勇者の伝説〉
キャラクターとか設定が悪いわけじゃないんです。
このアニメの癌は有り余るアイディアを野放図に入れこみすぎて
しかもそれを収集するつもりが微塵もない豪胆さにあります。
本当の事は黒歴史ノートにちゃんと書いてあるから、
絵におこさなくなっていいんだっていう気概。
なんか徹夜明けのテンションで「これカッコよさそうだしいれてみねえ?」
的な勢いの話ばかりでもう真面目に追うのが馬鹿らしくなってきますよ(笑
ライナの親父だとか、黒い勇者の話とか、ライナの中に眠る魔神とかk
シオンに巣食っていた闇とか…etc
2クールもかけて何一つお話に決着を付けられないというか、付ける気がない
作風は酷すぎて笑うレベルです。
〈おとめ妖怪 ざくろ〉
物語の主軸となったざくろの母様の話はわりと重かったけども
関わった人間全てに悪い部分があってのどうしようもない状況
だったので、たとえ花楯さんが生きていようがすんなり受け止められました。
皆が加害者でもあり、被害者でもある悲しい物語でしたね。
ああ、ざくろは一方的に被害者か。まあ彼女は総角の存在のおかげで
かなり心労が減っていることでしょう。
そんな出来事があっても暗くならずに見られたのはひとえに
乙女と男たちの絆があってこそ。
二人がなんで好きになるのか、どうやって好きになるのかの心の動線が
細かに描写されていて「好きだ」っていう言葉が飛び交うたびにキュンキュンできる、
見ているこっちまで乙女にしてくれた作品でございました。
おとめ妖怪のタイトルに相応しい天晴れな出来。
恋心に悶絶したいなら絶対のお勧めです。
〈神のみぞ知るセカイ〉
桂馬の筋書き通りに動く人形みたいな演出のキャラクターに人間味を感じることが
出来なかったです。
〈薄桜鬼 碧血録 (2期)〉
時代劇の花の一つである新選組に鬼というオリジナル要素が加わったこの作品。
でも、歴史自体を改変するようなはっちゃけぶりはなく、
基本的に史実通りに進むお話でした。特に二期である碧血録にいたっては
鬼の人たちの出番の少ないこと少ないこと。
悪く言えばテキトーなまとめ方とも言えますが
これは時代の徒花、新選組の儚さを尊重したからこそのバランスだったと思います。
あくまで時代の影でこのような存在がいたんだよってif加減が絶妙でした。
主人公たちが破滅に向かってその生命を燃やしていくって物語は
エンターテイメントを主眼に置くと、暗くなってしまって中々に扱いが難しい。
それでも最後まで楽しく見られたのは、新選組隊士たちの
誠の魂の熱さに魅了されたからだ思います。
散っていくこそ花は美しいという日本人然とした情緒が私にもあったのだなあ。
〈もっと To Loveる (2期)〉
欝皆無。ラッキースケベ。恋心。そしてトラブルと、ハーレムアニメに
必要な要素だけで構成された混じりっ気なしの作品。
余計な設定とかつけず、何もカッコつけないで、ただただぷにぷにした
女の子の可愛いらしさを追求する姿勢に感服いたしました。
完成されすぎていて、あれをどうしろとか非の打ち所が無いですね。
ハーレムアニメの極致と言っても過言ではないと思います。
〈それでも町は廻っている〉
何が起ころうが、誰がどうしようが町はいつもそこにあるってもんで。
当たり前の事だけれど、妙に感慨深い気持ちになれますよね。
勢いのある派手なギャグとはいきませんが、こまっしゃくれた変化のある笑いを
届けてくれる落ち着いた雰囲気のアニメでした。話の妙で真っ向勝負してくる感じ。
変化をつけすぎて頭でっかちな部分が玉に瑕ですけど、概ね楽しかったです。
〈そらのおとしものf (2期)〉
1期のパンツ鳥みたいな話題を掻っ攫うことはなかったにせよ
エロバカさとそれを支える堅実な作画で楽しませてもらいました。
トモキが局部をさらけ出しても、もはや普通となってしまったのが
敗因といっちゃ敗因か(笑 慣れって恐ろしい。
安定して楽しめるドタバタエロコメです。
〈Fortune Arterial 赤い約束〉
予想通りすぎる出来で安心はしましたけど、ちょっと斜め上な展開になりましたね。
眷属云々がこの作品の肝となりましたが、お母さんの言い分が正しすぎて
どうにもこうにも。
副会長は普通に血を吸う分には抵抗ないみたいだし、
誰かを人でないものにするのが嫌ってことだよね。
そんなの主人公が俺がなってやる!の一言言えば終わりそうなもんだけどな。
血を吸うけど眷族だけは無理って線引きが微妙すぎる。
兄貴や黒髪ロングの眷属の人とか普通に生活してるのにさ。
古臭い云々の話じゃなく、つまらなかったです。
〈百花繚乱 サムライガールズ〉
宿命の戦いとか国を守るための戦いだとかで可愛い女の子が出てくるわりに
それを活かせないガチガチのシナリオが進むと思いきや、いい意味で
予想を裏切ってくれました。
ラブコメな日常パートの割合が多かったので、バトルものではありましたけども
厳しい表情ばかりではなく、女の子たちの優しい表情が見られたので
ストレスを感じずに最後まで見ることができました。
まあ墨表現は新しかったですがそれ以上はわりかし無難な
エロ可愛いアニメでした。
〈探偵オペラ ミルキィホームズ〉
1話を視聴した時と最終話を見たときの感想がここまで覆るのは
中々に痛快。女怪盗の回とかgdgdなとこもありましたが、何が起こっても
ユル?い気持ちで受け取れる作風が私の嗜好に完全に一致。
ミルキィホームズたちをはじめ、作品全体の空気が
楽しい気分にさせてくれる作品でございました。
アニメは数あるので、こんな風にいい意味で無鉄砲な脚本の
作品が一つはあってもいいと思います。
〈荒川アンダー ザ ブリッジ×2 (2期)〉
1期のリクとお父さんとの確執があったように、2期はニノさんが金星へ行くことが
ポイントだと思い込んでいたのですが、結局さして触れることなく終わっちゃいました。
ギャグをやるにしても「金星に行くために」が合言葉だったシリーズだけに
匂わしたまま終わっちゃうとか実に目覚めが悪い。
まあ、ストーリーを進める気がないならないでギャグ一辺倒になってくれれば
いいのですが、あれがあるじゃないですか、ポエムパート。
あんなんでカッコつけようとする演出がどうにも作品の勢いを
殺しちゃってるんじゃないかなと。馬鹿になりきれてないと申しましょうか。
ポエむってれば綺麗に落ちて丸く収まると思ってる節があるだろうけど
浮いてるだけだった。
話の腰がなくなったのだから、その分ギャグを強化しなきゃらならんのにこの体たらく。
作品の方向性が中途半端だったように思えます。
〈パンティ&ストッキングwithガーターベルト〉
劇薬みたいな作風なので、好きと嫌いがはっきり分かれそうなもんですが
私はこんなのもありかなーってわりと気に入ってます。
汚いものは汚い、気持ち良いことは気持ち良いと快活に表現するものが
あってもいいんじゃないかと。若干ストレートすぎますがね(笑
ただ、FUCKFUCKと文字が飛び交う作品が
このご時勢によくぞ東京で放送できたもんです。もうなんか相当ギリギリな気がします。
続きはネクストシーズンなんて引きでしたけど、東京MXやってくれんのかな…
〈俺の妹がこんなに可愛いわけがない (TV放送分)〉
旬のオタクネタを作中に落としこみ、妹の酷い個性によって話題を
掻っ攫っていった今作でしたが、乗っかってる土台が土台なもんで
そこまで心に訴えかけるようなものもなく、ちょっと個性が強いけど
可愛い女の子が見られる秀作ってところに落ち着きました。
私が勝手に期待していた近親愛めいた背徳感もなかったし。
ああ、妹の要求には何でも応えようとする京介の聖人ぶりが楽しめるってのも
見逃せない魅力ですね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
バラエティ豊かで面白さのアベレージも高い豊作なクールでした。
ホクホクです。