
『個人戦決勝‐第3戦』

実況「個人戦決勝第3戦の出場選手です」

津山睦月(与)『私なりに精一杯』
一回和了すると、次の和了に
一本場分のボーナス得点が加算される。
効果は累積し、さらに次の和了には
二本場分のボーナス得点が加算されていく。

国広一 (T)『牌すり替え』
次ツモを他家の捨て牌一列目とすりかえることが出来る
一局につき1回までで、半荘中4回まで使える

原村和 (Y)『デジタル』
他選手の能力を全て否定する

東横桃子(M)『ステルス』
6度目の局からステルスモード
---------------------------------------------------------



東家:津山(与) 南家:国広(T)
西家:原村(Y) 北家:東横(M)
『東一局』親:妹尾 ドラ5万
<東家・津山配牌>

<南家・国広配牌(牌すり替え残り4回)>

<西家・原村配牌>

<北家・東横配牌>


実況「さあ、決勝第3戦の対局が開始されました」

実況「まず注目は、予選1位、
決勝第1戦でも圧倒的な力を見せた龍門渕高校の国広一選手。
牌すり替えによる脅威のテンパイスピードは他の追随を許しません」

実況「そんな国広選手も、東横桃子選手に対しては苦戦せざるを得ないでしょう。
対局後半からのステルスモードはまさに無敵の能力」

実況「そのステルスを破る唯一の存在がこの人、清澄高校の原村和選手。
他選手の能力を否定するデジタル打法で、予選を2位で通過しました」

実況「鶴賀学園の津山睦月選手、決勝卓では厳しい対戦相手が続きますが、
一つ一つの和了の積み重ねが勝利へ繋がります」

藤田「原村が卓に入ることで、国広・東横の能力は大きく制限される。
特に国広は、本来18牌あるはずのすり替えの候補牌が、
原村がいることで12牌に、東横のステルスによって6牌へと激減する。
前半が勝負の鍵だ」
・
・
・

原村「ポン」

実況「さあ、原村選手が仕掛けました。役牌ドラ1のテンパイ」

国広(後半になるほど不利になる。 ここは強引にでも攻める!)

実況「国広選手、トイメンの9ピンをすり替え、リーチ!」
・
・
・

原村「ツモ」

原村「500・1000です」

実況「国広選手の先制リーチでしたが、ここは原村選手が抑えました」

---------------------------------------------------------
『東二局』親:妹尾 ドラ9万
<東家・国広配牌(牌すり替え残り3回)>

<南家・原村配牌>

<西家・東横配牌>

<北家・津山配牌>

・
・
・

原村「リーチです」

実況「原村選手のリーチ! チートイツドラ3の跳満確定手だ!」

津山「リーチ」

実況「津山選手が追いついた!」

東横「リーチっす」

実況「さらに東横選手も続く! 3人リーチだ!」


東横「ツモ」

東横「リーチ一発ツモ、タンヤオドラ1、2000・4000っす」

実況「リーチ対決を制したのは東横選手、見事な一発ツモ!
序盤の主導権を握りました!」

---------------------------------------------------------
『東三局』親:原村 ドラ8ソウ
<東家・原村配牌>

<南家・東横配牌>

<西家・津山配牌>

<北家・国広配牌(牌すり替え残り2回)>

・
・
・

東横「リーチっす」


国広(トイメンがリーチ。
ここは上家から5万をすり替えての打8ピンか。
6ピンなら場に3枚見えている。 両面待ちはワンチャンス)

実況「国広選手、津山選手の捨て牌一列目より、5万を引き入れた!」

国広「リーチ!」

東横「ロンっす」

東横「リーチのみ、1300点っす」

国広(まだあったか…)

実況「序盤から積極的に攻める国広選手ですが、ここも実らず!」

---------------------------------------------------------
『東四局』親:東横 ドラ白
<東家・東横配牌>

<南家・津山配牌>

<西家・国広配牌(牌すり替え残り1回)>

<北家・原村配牌>

・
・
・

津山「ポン」

実況「津山選手、ここでホンイツ東南ドラ2の跳満テンパイ!」

国広(上家は東ポンの後、9ソウ8ソウと手出しのペンチャン落とし。
手変わりしやすい中張牌が揃っているのかな。
場にマンズは安いし、染め手の可能性は低い)

国広(ドラの白はどの道切れない。
チートイツなら、すり替えを使えばテンパイ候補牌は多い。
ここは…)

国広(打1万!)

津山「ロンです!」

津山「ホンイツ役牌2ドラ2、跳満の12000点!」

国広「!!」

実況「津山選手の跳満!! これは大きなあがりだ!」

---------------------------------------------------------
『南一局』親:津山 ドラ2ソウ
<東家・津山配牌(和了数1回)>

<南家・国広配牌(牌すり替え残り1回)>

<西家・原村配牌>

<北家・東横配牌>


実況「東場を終えて、トップは東横選手の35800点。
先ほど跳満を和了した津山選手が33000点の2位。
原村選手は開始時と変わらない25000点をキープ。
国広選手は6200点と劣勢。
後半の追い上げはあるのでしょうか」

津山「ポンです」

実況「親番の津山選手が積極的に鳴いていく!」

国広「リーチ」

実況「国広選手、3ソウを上家からすり替えてリーチ!」

津山「ポン!」

実況「津山選手、ホンイツトイトイで南単騎に受ける!」


実況「同順、国広選手が南をツモってしまった?!」

津山「ロン!」

津山「12000は12300!」

国広「!?」

実況「国広選手、まさかのハコで対局終了!
津山選手が連続の12000点和了で勝利しました!」

---------------------------------------------------------
実況「個人戦決勝第3戦、トップを取ったのは…」

実況「鶴賀学園2年、津山睦月選手です!」

実況「東横選手優位の展開でしたが、
津山選手が一気に試合を決めました。
国広選手には不運な展開だったかもしれません」
藤田「麻雀だ。こういうこともある。
むしろ能力を出せずに終わった東横よりは、
すり替えを使い切った国広のほうが救いがあるんじゃないか」
実況「ありがとうございました。
次回は決勝卓第4戦をお送りいたします」

---------------------------------------------------------
【対局後記】
1位 与一氏(津山)45300点(+35)
「麻雀って楽しいよね!」
2位 M氏(東横)35800点(+6)
「貯金もあるし、ステルスモードに入ってから本番・・・あれ?」
3位 Y氏(原村)25000点(?5)
「え、負け?」
4位 T氏(国広)?6100(?36)
「悪夢としか言いようがない」
これまでの対戦結果は
こちら