
(まさかイチさんに萌えることになるとは)
さらい屋五葉 第12話の所感です。
頑なに閉ざされていたヤイチの心の中にずーっとくすぶっていたもの。
ヤイチが自分を誤魔化して生き、前に進めない原因であった本物のヤイチの真実。
逆上して旧知の盗賊を殺していましたけど、思えばあの人の嘘も
同情から出たものなんじゃないかと。
そうじゃなきゃ、あんな台詞呟いて死んだりしないって。
一概に誰が悪いって割り切れないのが世の常ですが、ままならないよなあ。
盗賊とはいえ弟分として目にかけていた結果がこんなことになるなんて。
はぁっとため息をついて空を仰ぎたくなりますね。
最終回だけマサがやけにイケメンになってた。ヤイチのことを心配して
奔走する姿は女性たちからは黄色い声でもあがるんじゃないかと思うほどの友情劇。
そして最後は1話でマサがやられていたことをリフレインして終わりとか。
思わずクハーっと嬉しいため息が出ますね(笑

間を大切にした演出を前面に押し出しているので、画面に動きがなくて
手抜きにも見えそうですけど、この雰囲気を落ち着いた物腰のシックな演出だと
感じる人にはどっぷり浸かれる作品だと思います。
アコーディオン?がメインのBGMも耳に残る印象的なものでした。
時代物の人情話が好きな人には見てもらいたいですね。
万人受けはしないだろうけど、ここは評価をAランクにしたいと思います。
雰囲気アニメと揶揄されそうですが、感情を表立って出さずに
端々に匂わせてくる演出は中々に味わい深いものがありますよ。
居酒屋が根城だったせいか、ご飯や酒を飲むシーンが非常に多かったので
胃袋が多分に刺激された作品でした。
ん、なんか図らずも今期のノイタミナ枠は揃って男の友情で〆だったな。
私男だけど、こういうのもありだと思う。
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さらい屋五葉 第12話 「もうふらふらですよ」
人生は落ち葉拾いでござる
[2010/07/03 21:29]
URL
物理的領域の因果的閉包性