
(あんま言いたかないですが、大人向けアニメですね)
さらい屋五葉 第01話の所感です。
腕は立つけど、目立つのが苦手で藩から暇を出された
うだつのあがらない浪人「アキツ マサノスケ」が主人公みたい。
食い扶持をつなぐために用心棒の職を探すも、気弱な性格が雇い主にも
見透かされているようで、すぐにお払い箱になる始末。
そんな彼が人を拐かす「さらい屋」を稼業としている男「ヤイチ」と出会うといった流れ。
家や藩といったしがらみに雁字搦めになっているマサノスケが
飄々としたヤイチの生き様に魅せられながら江戸の町人たちの厄介事に
首を突っ込んでいくってとこでしょうか。

さらい屋について、義賊めいたことを言っていますけど、金をとっていることに
変わりはないわけで。そこら辺を割り切って仕事としてやっているとこが
落ち着いた大人の情感ってやつ?そんな雰囲気を醸し出していると思います。
世界の色彩や内容的に煌びやかな演出や分かりやすい魅力ってのが
期待できそうにないので、得てして退屈だと思われる方も多いでしょうが
こういう味のある作品があってもいいんじゃないかと。
今のまま、派手すぎず、深い感動を与えるでもなく、大仰な物語もやらず
手の届く範囲の話で、傍らにいながら少しだけ心を震わせてくれる。
さりげない面白さを演出してくれることを期待します。
劇中に出てきた酒、蕎麦、銀シャリに漬物。どれも旨そうだったなぁ。