
(奇跡?ご都合主義?どんとこい!!)
こばと。 第24話(最終回)の所感です。
いやー、泣いた、泣かされてしまいましたわ。
感動的な癒しアニメなので、くるぞくるぞと身構えてはいたのですが
それでも私の涙腺に直撃してくれました。
ただ再会させてハッピーじゃなくて、記憶を取り戻させる段階を踏んでの
隙を生ぜぬ二段構え。これは泣きます。
前回からのくだりで、天界からのウサギの使者が悪魔に見えて
心穏やかにアイキャッチを見れなくなってしまったのですが、
終わってみてから考えますと、こばとや藤本さんに希望を残して人間を
再度試していたんじゃないかと思ってます。
藤本さんのポケットに何故か入ってたコンペイトウもそうですが、
あえて彼の記憶プロテクトを弱めておいて、想いの力が強いってんならやってみろ!
というお膳立て。実に小憎たらしいですね(笑

冒頭で奇跡と言いましたが、藤本さんのこばとを想い続ける心や
自分に満点をつけるあたりこばとを藤本さんに会えるように仕向けたであろう
いおりょぎさんの尽力があってこそのフィナーレだと思うので
時をこえて記憶が蘇るなんつー奇跡的な力が発動していますけど
然るべき結果になったと納得して泣けました。
ウサギの奴もそつなく、ラストシーンでこばとさんの記憶をみんなに戻してるし
ほんと天界はなんでもござれですね。
正直ここまで人間界に干渉していいのかって困惑しますが、まあ感動できたから
細かいとこは気にしないでおきましょう。
エンディングロールでこばとが昔関わり、癒したひとたちが出てくるのも
よい後日談でしたねぇ。前に所感を書いた幼馴染たちもモデルとカメラマンとして
成長したようですし。泣きつつもほっこりできるこの作品らしい終わり方でした。
メインテーマの歌の拙さが気になる方もいるかと思いますが、
こばとらしさが出ていて私は好きですね。
このくらいのほうが人間味があってよくないです?

エンディングに至るまでの大きなポイントとして、いおりょぎさんとこばとの成り立ち、
そしてよもぎ保育園の立ち退きがありましたが、どちらも最小限の演出とエピソードで
描かれていると感じました。保育園のお話は最初見たときは引っ張ったわりに
あっさりしすぎなんじゃないかと物足りなくはあったんですが
作品全体を見るに、ヤクザと先生の話を軽くして
主役カップルの描写に注力したのはアリだと今になって思います。
限られた尺の中でのエピソードの取捨選択って大切ですね。

で、総括。
1話目から最終話のラストカットが視野に入っている(普通はそうだと思いますけど)
ブレのない確かな作りと、作品の随所に散りばめられ、
視聴者に植えつけるサクラ=こばとのイメージ。
記憶に確かに残る作品になったと思います。こばとさんの歌も使い方を誤ると
うざったく聞こえてしまう可能性もあったのですが、実に効果的に大切に使われていて
嫌悪感は一切ありませんでした。泣きながら笑いたい人にお勧めです。
ランクはA。
感動をありがとうございました。
最後に…藤本さん新妻を家付きでゲットおめでとう!完全に勝ち組やね!!
ランクの説明は
こちら