
(ダメだこの酔っ払いたち。早くなんとかしないと…)
はなまる幼稚園 第10話の所感です。
今回は私的にいままで見てきた中で一番面白い話でした。
AパートもBパートも面白さに隙がなさすぎた。
かけっこが苦手なコウメちゃんがシスコン兄のために奮闘するAパート。
ツッチーの2Pカラーみたいなデザインのせいか、新キャラクターにも関わらず
違和感なく、むしろ視聴者の分身みたいな存在のコウメ兄はスーっと
話に入ってきて、作品の魅力を阻害しないよいスパイスでした。
メダル作ったり、ゴール前でコウメを励ましたり、あくまで父性で動いているところが
ただのシスコン野郎ではなく、「お兄ちゃん」として感じ取れて心地よかった。
そして、コウメちゃんのかけっこのシーン。何かあるだろうとは思いましたが
やはりでしたね。ここで周りの父兄が拍手をして、コウメを応援します。
皆さんもお気づきのとおり、善意からくる行動なのでしょうが、
惨めな自分にさらに追い討ちをかけるかのごとく浴びせられる押し売りの応援を
処理できる豪胆さはさすがにコウメちゃんにはないようで。

この応援をどう感じるかはそれこそ、その子の性格によるものなんでしょうが
逆効果だと感じたアンズとヒイラギがなんというか、園児の洞察力ではない行動力で
すげーなーと思いました。こういうところだけ変に大人びている行動に出るのは
果たして歳相応なのかと、疑問符が出ないこともありませんが、
無粋なことはこの際なしにしましょう。二人とも友達想いのいい子です。
そんなメインの脇で目を引いたのが、相変わらず神出鬼没なヒイラギ忍者と
そのヒイラギの想い人ケンくんのイケメンっぷり、報われないトシアキ、
そして動画に気合が入りすぎている可愛いヒナギクのパン食競争。
どこを噛んでもおいしい要素がつまった、実に面白い話でした。

それに加え、Bパートの先生話。これがまた面白いのなんの。
アニメの酒盛りといったら、ファンタジーめいている、あくまで異世界のものだったり
飲んだとしても未成年ですぐ潰れてしまう展開が多いですが、
メインどころが全て幼稚園の先生で、当然成年のみというごく普通の飲み会をやる
展開は逆に普通すぎて斬新でした。
私自身、お酒を飲みながら視聴していたせいもありますが、
先生たちがスゲー楽しそうで、バカやってるなぁと、視聴していて
頬が勝手にほころんできちゃいましたよ。
山本先生含め、どの先生もお酒がいけるクチでなにより。

そしてツッチー、言っちゃいました。酒の勢いってありますよねぇ。
ただそういう席で言っても、マジに受け取られないことのが普通。
往々にして、今回のツッチーのような憂き目にあうわけですが(笑
それともこれは山本先生がニブすぎるのにも原因があるのかな。
園児に慰められ、同僚の女の子に愚痴を聞いてもらい、
腐っているところには昔の想い人に活を入れられる。
相変わらず、恵まれすぎてるツッチーに軽く殺意がわきましたが
本命の人にはまるで相手にしてもらっていないのでよしとしときましょう。
アンズの剥き出しのナイフすぎる「ツッチーじゃ無理」発言には笑ったなぁ。
はー、ほんと楽しかった。こりゃあいいアニメだわ。