
(千の言葉より、万の言葉より、たった一言で胸が打たれることがあります)
ストライクウィッチーズの所感です。
ぶっちゃけ人を選ぶアニメですあよね。
よく訓練された人しかこの作品をあるがままに受け入れることはできないと思います。
なぜならこの世界にはビジュアル面での
矛盾を無くすためのある絶対的な価値観が設定されていました。それは・・・
「パンツに見えるそれはズボンである」
こんなネジが飛んでる設定が一般人を決して寄せ付けないキワモノアニメですが、
意外とネタだけのアニメでもないですよ、これ。確かにパンツが普段着で魔法を使うときは
動物耳と尻尾が生えて、女の子だけの部隊でけれん味たっぷりの設定てんこ盛りですが
ちゃんと作ってあるんですってば。
人類の存亡をかけた割りにはやわな女の子たちが呑気に生活している節はありますが
節目節目に戦うための理由や、仲間が結束する過程は漏らさず描写していて
取りこぼしのないまっとうなアニメですよ。

主人公のヨシカさんが敵について本当に戦う相手なのか
疑問を持ち始め、それを機に軍内部の陰謀が錯綜し離れ離れになりそうになる部隊の絆を
仲間たちの信頼と、ヨシカさんのみんなを守ろうとする気持ちとで繋ぎ合わせたのは
まさにいぶし銀。グダグダすることなく最後まで心地よく見ることができましたね。

確かにパンツの局部を描きたいという意思は十二分に伝わってきましたし、
一時停止するとやばいカットも多々ありました。なんというか土手高というか。
ただそれだけでは凡百のエロいだけのアニメとさほど変わらないわけでして。
この作品はですね、キャラクター描写が1クールながらも1人1人が立っていて
それぞれに好感が持つことができるんですよ。
それはパンツだけじゃなくキャラクターの愛くるしさを演出する丁寧さが
光っているからこそと思います。
夜間飛行に出る隊員の目をよくするためにブルーベリーを食べて舌が変な色になったり
マリーゴールドを飲んで不味いといったり、肝油を飲んで全員が吐きそうになったりと
例を挙げると軍人っぽさと萌えを融合させた小話がそこかしこにあります。

そんな普通に戦いも楽しめるし、萌えることもできるパンツアニメです。抵抗感なければどうぞ。
女の子ばかりなので百合成分もふんだんに入ってますから、それ系がいける方も是非是非。