
空中ブランコ 第11話(最終回)の所感です。
年齢も置かれている立場も様々な、色々な人々の精神を癒してきた作品でしたが
最後は別になんの疾患も患っていない人を登場させ、
どんな人間でも悩みのひとつは抱えている、それが人間なんだという
当然のことだけど、納得せざるを得ないメッセージで〆となりました。上手いなぁ。

普段の登場キャラクターは精神病だと、ある程度フィルター越しに見ていた
視聴者たちに君たちも同じなんだよ、という。
いつ病に冒されるか分からないなんて言う、脅迫めいた警告ではなくて
人間は誰しも精神に何かしらの黒い部分を持っていて、
それこそが当たり前、生きている証なんだ。
そんなメッセージを受信してしまった大変面白い最終回でした。
ザッピングシステムのおかげで、全エピソードの主役同士の相関関係を見るのも
面白いし何より、キャラクターに感情移入ができます。
珍しく、11話全てのお話を覚えてるもの。毎話楽しませてもらいました。
私が特に好きだったのは10話の「オーナー」。あのナベツネもどき格好よすぎます。

大人、というか一般人の視聴にも耐えうるハイセンスな出来のアニメです。
1話だけ見たらなんじゃこりゃ?で終わってしまいますが、
見続けるとよさが分かってくると思います。
イラブ先生がどうにかなるお話がくるかなと予想してましたが、
そんなことはなかったですね。
毎回のゲストキャラクターの顔って中の人が全部やってたのかな?
いや、岩田さんと古谷さんがまんまだったので。
私はその人たち以外顔知らないので判断しようがないのですが。
まー、これはAランクでしょう。