








家出してきた本当の親子である春子たちがもらす、家の中に入るからこそ
ただ子供を育てるだけでいいわけじゃないという苦労、しがらみがあるって
現代日本ではごく当たり前の事柄を描く回でした。
子供を産み、親になったからにはそれまでの道程はどうにせよ
子供だった自分と決別して生きていかねばならない。
そんな常識的なことだけれど、みんな知らずのうちに当たり前に
出来ていることが尊いというお話。
普通、子供をもつってことは夫婦二人だけの問題ではないですからね。
独身の私にとっては現実感のない日常なので、面白かった。
親になったからって人はすぐに強くなるわけじゃない。
少しずつ、段階や経験をへて、立派になっていくものなんだなあと考えさせられました。
普通の親子とは全く違う成り行きで作られたダイキチとリンという家族だけれど
ハルコの介入によって、親子であるという状態がどのようなものか、
どのような決意の元で過ごしていくべきものなのかってのを
説教臭くなく、自然に演出してくるのがなんともニクイ。
こればっかりは結婚していないダイキチには分からないもんね。
大半はハルコとダイキチ視点の話だったけれど、親が喧嘩してるだの
子供視点での素直な指摘を欠かさない描写がまたうまいねえ。
無邪気だけど、悪意だけは読み取っている子供の素直さが出てて
丁寧だなと思いました。
再婚フラグがビンビンきてるけど、ここまでやっちゃ逆に嘘フラグだとしか
思えないねえ。
次は何やるか、まったく目が離せませぬ。
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