1話以来ツイッターで触れるのみで全く記事をあげてこなかった作品ですが
ちゃんと毎週欠かさず視聴してました。…睡魔と闘いながら。
このアニメの中身をおおざっぱに説明すると、千年前に陰陽師の名門が
内部の裏切りによってほぼ壊滅状態となりました。
生き残ったのは当主と裏切りの張本人のみ。この二人は元々は親友でして
その後、転生を繰り返しながら現代まで戦いは続いていた。
長い戦いの中で当主は自分の技を伝え、味方を増やした。
裏切り者はデュラスと呼ばれる悪魔と契約を結びそれに対抗した。
で、この物語の主人公は当主側の何回か転生した後の戦士ユキ。
そしてその相手役となるのが前世で恋人だったデュラス(既に謀反を起こしていて
今は当主側の味方)のルカ。ただ、転生したユキはなぜか性別が入れ替わり
男となっていた。とまあ、そんな因縁の物語です。

大体の話を掴んでもらったところで、私がこの作品に思っている一番のことを
語らせていただきます。それは登場キャラクター全般が人間的な厚みがなく
薄っぺらくて、人形にしか見えなかったということ。
戦いの鍵を握るユキをデュラスが襲ってくる、闘う、キャラクター毎に
闘うための因縁めいたトラウマ話を展開。なんかめでたし。以下ループ。
この作品はほぼこれだけです。闘って、トラウマ披露。
なんつーか、バカの一つ覚えみたいにドラマティックで悲劇的な事さえあれば
キャラクターの魅力が増すとでも思っている節がある。
確かに何かがあって、それを乗り越えて描かれるキャラクターの強さってのは
魅力ですよ。でもいかんせん、元々のキャラクターに何の魅力もないままに
闘うための使命だ、昔こんな事があったから…なんて繰り返されても
食傷気味になってあっぷあっぷですよ。
しかもそのトラウマだって大した事はないし、人間的に感情の真に迫るような
演出でもないしで、こーやってりゃいいんだろってドラマの表面だけを
なぞったようなシナリオしかなかった。
最終話では、意味もなくルカの兄弟が出てきて特になにもしないで退場する、
今までの流れをぶった切ってユキがいきなり最終奥義発動なんてことがありましたが
この作品を見る上ではもはや日常茶飯事で気にすることさえ億劫です。
こんな事気にしてたらここまで見ることはとてもじゃないができません。

バトルがお飾り、お話もつまらないときたらキャラクター性で勝負するしかないと
思うのですが、果たしてこんなペラッペラな描写で女性層は
食いつくものなんでしょうか。
面長な顔立ちと人気声優使ったらどうにかなるー、ものなのかねえ。
願わくば女性たちの評価も私と同じように
場末の三流萌えアニメと同列のものであると信じたいです。
なんでこんな作品なのに最後まで見られるのかって疑問があると思いますが
声優さんの演技を楽しんだり、これはホモい!とそれらしい描写を
ほそぼそと楽しんだりしてました。
よいものと判断するためにはダメなものも味わっておかないと
感覚が鈍ってしまうってこともありますしね。
あ、ランクはCです。
ランクの説明は
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