毎回様々なギミックを使って視聴者に笑いを提供してきたこの作品も今回で最終話。
騒動も終わり、落ち着いた主人公とヒロイン勢が過去の出来事を面白おかしく
語るという回でした。今までと打って変わって、眠ちゃんの
素直なギャップ萌えからくる笑いの要素で構成されるAパートと
メイドコスを見せつつ、またも眠ちゃんいじりが光るBパート。
最後は何十年前から使われてるんだというほど安直なおじいさんのギックリ腰オチでした。
これまでの変化球なギャグとは違い、わりと正統派なものでしたがまあこれはこれで
平和そうでよかったなあと。

この作品の魅力といえば、独自性のあるギャグシーンですよね。
前半を引っ張ったのは主人公が体を張った、ヒロイン兄とのまさかのBLギャグ。
毎回怪しい目線で見つめられ、貞操の危機に身を震わす主人公ってのは
無条件で笑けてきます。
そして後半。なんといっても村人全員を殺そうとした奴が何をするかと思ったら
ダムの水門の開け閉めだったという。このシュールさったらないです。
おめぇ、そんなに恨んでいたら爆薬とか用意してダム破壊しろよと
誰もがつっこんだことでしょう。
銃器も駐在さんが寝てる間にかっぱらうとか、かなり小物なラスボスっぷりにも
コメディのセンスが光ってますよね。
カミビトとオチビトが一触即発の事態だったのに、ダムがどうにかなっちゃうぞー!
と言われた途端なんの事実確認もなしに、よし!止めにいくぞ!と即行動にうつす
眠ちゃんたちも中々にいいリアクションしていて笑えました。
まあ、ギャグアニメのわりに設定が暗めで人が死ぬってのはいただけなかったですが
それはそれ、ギャップで笑うための舞台装置として目を瞑りましょう。

…んな茶番を書くくらいどうしようもないアニメでした。
ミステリアス風な舞台設定とは裏腹に、バレバレでなんの意外性もない村の秘密。
ただ傍観するだけでなにもしない主人公。先述の例のような真面目に見ようとしても、
無理めなツッコミ所の数々。そして、随所に挿入されるネタ。
このスタッフが何をしたかったのか、私には到底理解できませんでした。
まさか、この期に及んで真面目に見ていた人はいないと思いますが
そんな人がいたとして、最終回を一体どんな顔で視聴したのか。
心中お察ししたいと思います。
ギャグなのか、シリアスなのか。せめてどっちかにしてくれればよかったのに。
ネタが豊富なので実況向きではありますが…
ランクはCということで。
ランクの説明は
こちら