
空中ブランコ 第11話(最終回)の所感です。
年齢も置かれている立場も様々な、色々な人々の精神を癒してきた作品でしたが
最後は別になんの疾患も患っていない人を登場させ、
どんな人間でも悩みのひとつは抱えている、それが人間なんだという
当然のことだけど、納得せざるを得ないメッセージで〆となりました。上手いなぁ。

普段の登場キャラクターは精神病だと、ある程度フィルター越しに見ていた
視聴者たちに君たちも同じなんだよ、という。
いつ病に冒されるか分からないなんて言う、脅迫めいた警告ではなくて
人間は誰しも精神に何かしらの黒い部分を持っていて、
それこそが当たり前、生きている証なんだ。
そんなメッセージを受信してしまった大変面白い最終回でした。
ザッピングシステムのおかげで、全エピソードの主役同士の相関関係を見るのも
面白いし何より、キャラクターに感情移入ができます。
珍しく、11話全てのお話を覚えてるもの。毎話楽しませてもらいました。
私が特に好きだったのは10話の「オーナー」。あのナベツネもどき格好よすぎます。

大人、というか一般人の視聴にも耐えうるハイセンスな出来のアニメです。
1話だけ見たらなんじゃこりゃ?で終わってしまいますが、
見続けるとよさが分かってくると思います。
イラブ先生がどうにかなるお話がくるかなと予想してましたが、
そんなことはなかったですね。
毎回のゲストキャラクターの顔って中の人が全部やってたのかな?
いや、岩田さんと古谷さんがまんまだったので。
私はその人たち以外顔知らないので判断しようがないのですが。
まー、これはAランクでしょう。
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空中ブランコ 第06話の所感です。
サイケデリックな色彩や実写映像をキャラクターと重ね合わせたり、
伊良部先生の突飛な行動など、前言ったとおり見た目はかなりサブカルな
印象を受ける作品ですが、ここまで見てきて思い至ったのは
やってること自体は結構堅実で地味な精神医療ものということでしょうか。
大層な受け皿を作るまでもなかったです

もっと突拍子もない現実感の希薄な解決方法を連発してくるかと思いきや
蓋を開けてみたら、治らなかったらそれでいいじゃない?とか
多少ご都合主義的ではあるものの患者が自分で新しい方向性を見出していく、
真っ当な結末を迎える話ばかり。
演出以外は固有の設定もないし1話完結モノなので、気軽にちょっといい話を見るなら
最適のアニメだと思います。
なにげに毎話同じ時間軸で違う主人公を取り上げているので、
いわゆる「ザッピング」的な楽しみ方もできるよう細工がしてあるのも
小粋でいい演出です。
6話は携帯依存症のお話でしたが、携帯ではないにしろ人間
何かしらに依存して生きているのは否定できないんじゃないでしょうか。
程度の差こそあれ皆さんも思い当たる節があるのでは?
例えば私だったら、アニメや、このサイト更新作業そのものに依存して生活している…
のかもしれません。果たしてこれを病というのかどうかは知りませんが。
まあ、医者が名前つけりゃ全部病になるから別に気にしてもしょうがないかな(笑

空中ブランコ 第01話の所感です。

サブカルチャーというジャンルに造詣が深いわけでもないので
あまりデカい声で言うことじゃないかもしれませんが
サイケデリックな色調といい、奇抜な演出といいサブカル臭がキツいですね。
大枠で言えば、ドクターが病気を治していく医療アニメなんでしょう。
実写取り込みの演出といい、何か新しいことにチャレンジしたいという
斬新さは評価に値します。
ただ、1話を見ただけではそれらをどう受け止めたらいいか、
私の中に受け皿がありませんでした。たぶん最終話までずっとこんな感じなんでしょう。