
ささめきこと 第13話(最終回)の所感です。
百合コメディとして、確かな存在感を与えてくれたこの作品も最後は
しっとりと、村雨さんと風間のどうってことはないけど、お互いを思いやる気持ちを
描き終わりました。
1話のエピソードと今回だけを見れば、正統派百合アニメとして
太鼓判を押せるのですが途中のエピソード郡を見るにそいつは無理ってもんですね(笑

なんと言っても村雨さんのキャラクターがおっさんすぎることに大きな原因があります。
黙っていれば長身でスラリとした黒髪のお嬢さんなのに、風間のことになると
鼻の穴が広がって、とてもじゃないけど清純なモノローグには浸れなさそうですし。
当初は村雨さんばかりが、風間のことを想っていましたが、ラストのほうでは
風間も無意識に村雨さんを意識しだしている感じで、そこは微笑ましかったですがね。
まあ、女の子同士が(一部男の娘もいますが)元気に遊び、学園生活を謳歌している
ことを楽しむという意味では中々の出来だったと思います。
BLも然り、同性の恋愛って清らかなイメージで描かれることが多いので
嫌悪感を抱きにくいですしね。
村雨さんのキャラの濃さと百合アニメ界に一石を投じたことも評価して
ランクはAにしときます。
ラストのシーン見てたらおまえら付き合っちゃいなさいよ!
と思わざるをえませんでしたが、焦らせることこそ恋愛モノの真理ですしね。
付き合ってから先のいざこざは生々しくてあまりこのアニメには
向いてないと思いますしー。

最後に、12話で村雨さんが夏でもブルマにオーバーニーソックスだったんですが
あれって現実にアリな組み合わせなんですかねぇ?クラナドの杏とか。
ブルマ自体がもうファンタジーの代物であることは重々承知しているのですが
さすがに違和感を覚えたので。
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ささめきこと 第07話の所感です。
男の娘こと、アケミヤ君とその妹のお話。兄妹のいざこざに巻き込まれる
相変らずトラブル体質の村雨さんでございました。
なんというかまあ、普通だったらひくような女装癖といった趣味も笑ってすませる
土壌ができているせいで、終始なごやかムードでお話は進んでいきましたね。
小学生としては歪みすぎている感のある妹の「兄への想い」と
それを自覚しつつも付き合い、慈しむ兄の健気な「妹への想い」を堪能する回でした。

私的には自分を男として見てくれない村雨さんにアケミヤ君が憂鬱になって
決別をつけるみたいな正統派な展開を期待していたのですが
この作品は村雨さんと風間以外の要素には
とことん脇キャラに徹してもらう節があるようで。
いまだに写真が飾ってあるようだし、もっとがっついてもらったほうが
ドラマ性はあったのになあ。
ああ、でもそんな重い話やっちゃうとコメディとチグハグになっちゃって
バランスが悪くなるんでしょうな。
パロディとしてはかなり手垢のついたデスノートと黒い三連星とメタ発言を
次々にネタとして繰り出してきたあたり、重くしないよう演出したんでしょう。
いまさら嫌悪感は湧きませんが、これでそれをやるのかぁと嘆息はしました。
ここらへんは好みの問題なんでしょうが。

コメディとして見る分には及第点だと思いますが
こういう過程の中で風間と村雨さんの関係だけをちゃんとやろうとすると
かえって浮くような気がしないでもありません。
そのへんガチ百合を求めている勢力はどう感じているんでしょうか。
もう途中から百合云々より、村雨さんがどのようにうろたえて、行動するのかを
楽しむアニメになってきてますけど、おそらくこれが正しい楽しみ方なんだと思って見てます。

ささめきこと 第04話の所感です。

普通、百合を主題にした作品は女の子同士のキャッキャウフフや
誰と誰がくっつくか否かという恋愛模様をえんえんと切なく、
激しく描いていくものですよね。
確かにこの作品もそういう側面はソツなくカバーしているのですが
端々に村雨さんの呆れ顔とかコメディチックな演出が入っていて
他作品とは違う「ささめきこと」だけの魅力を出そうという姿勢が見られます。
百合コメディとはまったく、挑戦的な試みをしたものです。
村雨さんが一喜一憂して、やきもきするのを楽しむのがこの作品の見方だと思いますが
男の娘、ウルトラマン間接キス、女子部など2、3、4話はコメディ色強かったですねー。
片思いで心が苦しくなっていることをもっと突き詰めていけば作品の性質が
ガラっと変わるのでしょうが、前半はこんな調子でエンターテイメント性を高く
していく構成なのかな。おちゃらけた面を取り除けばシリアスというか、
すぐにでも風間との惚れた腫れたなお話に突入しちゃうでしょうし、
それまでは、村雨さんがどれだけ彼女のことを慕っているかということを
視聴者に植えつけていくなが?い仕込みだと捉えておきます。
男の娘が発覚したときはてっきり歪な三角関係にでもなるかと思ったけど
今の様子じゃそんなこともなさそうですね。
果たして村雨さんと風間さんは結ばれてカップルENDなのか、
俺達の戦いはこれからも続くENDなのか。
方向性の違いが明確になったので、「青い花」との比較はもう出来ませんが
百合モノの入門的な作品として成功してくれればいいなと思います。
ささめきこと 第01話の所感です。

2009年は既に百合アニメ豊作の年と約束されていますが、そこにダメ押しがきた感じ。
ナチュラルボーン百合な幼馴染が次々と玉砕する様を横でずっとみている女の子。
しかしその普段はただの幼馴染として接している子こそ、
玉砕する女の子を、1番近くで片思いし続けてきたんだよ!気づけよ!
というお話でしたね。
村雨さんは空手道場の娘さんなんでしょうか、図書室での蹴りが鋭どい。
男前さんだった。
百合アニメというと直近に放送された名作「青い花」と比較せざるを得ませんが、
「ささめきこと」の描写はよりアニメ的というか、感情がストレートにリアクションとして
出ていますね。1話からよく泣いてます。
このジャンルだと男を一切排除する作品も珍しくありませんが、やはり本当の作品は
あえて男を登場させて、道ならざる恋という要素をちゃんと表現してくるもの。
これは個人的に百合モノで絶対に抑えておくべき点だと思うので、
共学高校が舞台のこの作品も存分に悶えさせてくれそうです。
百合の幼馴染を片思いしてきたノーマルを装った一途な百合。
よ、よだれが止まりませんなあ。今後も期待です。