キルミンずぅは最終回まで新事実が多いてんこ盛りな内容でした。
いい意味で落ち着きがないなあ(笑 まずは最終回の中身に触れていきましょう。
フタツギが変身装置を使ってなったのは「クマムシ」これは私知ってました。
宇宙空間であろうと生きられる対応力では確かに地上最強の虫なんですよね。
ただ自分から何かをしないでジッと耐えるだけの虫ですが。
あと執事の山田が超強い。何のアニマリアンだよっていう。見たまんまの感想を
言うとキメラじゃねーかっていう。今まで背景に徹してきたキャラを
ここで使ってくるとか正に反則。
リコとリムがナチュラルにコウモリになっていて成長したんだなあと思っていたら
パパも普通に変身解除してた。研究員の一人だからきるみんを知っていてもおかしくは
ありませんけどあまりにナチュラルに順応してたんで驚いた。
お母さんが言うようにミジンコになってばかりでは危ないし、
家計も傾くからって理由で今まで隠されていたんだろうな(笑

で、物語の中枢を占めていた棺の正体ことカノンのおじいちゃん。
やっと本人の口から代行に騙されていたと告げられましたね。
代行はフタツギとも通じていた節があったし、人間と動物、アニマリアンの
共存の道ではなく、あくまで統制化において管理しようとしてたってことかな。
ミシェルママとハルカママの和解がやっと成立したばかりだっていうのに
相変わらず複雑な家庭事情をはらんだままですね。
ここらへんはまだ掘り下げようとしたらいけるネタがあるだろうし
続編の匂いがプンプンしますな。
それはそうと、おじいちゃんの度量が広くて驚いた。自分から去っていた女の
孫まで素直に受け入れられるっておおらかだなあ。
孫なら分け隔てなく愛する…か。眠っている間に何か悟ったのかしら。

で、別れのシーン。パルスとナギサの切なさと愛しさが入り混じった別れや
ミシェルママとハルカママの氷解した心が描き出されるなど
次々と心がほっこりしてくる描写がされていました。
ですがなによりグッときたのはやはり、カノンちゃんの可愛さMAXな仕草。
見てるこっちが身悶えるほどの声と表情と行動に空気を読まず
ここのシーンのキャプを記事の表紙にしちまうかと考えるほどでした(笑
ケンに渡したラブレターが重すぎる。愛されてんなあケン。
リムが渡した写真はスタッフロールの最後に表示された
この記事の表紙の絵なんでしょう。憎いねえ。
そして船上では1話と同じようにカノンとミシェルママの会話が。
でも今度の会話は前とは違い暖かい感情に包まれているものでした。
またまた、憎いねえ
最後はずっと謎だったユウキおじいちゃんに触れて終わりとか
こんなん顔がほっこりするに決まってるじゃないですかー!
まだまだ物語は終わらないってこっとですね。分かります。
EDで後日談ぽい絵が何点かありましたけど、ミシェルママが
会ってたペガサスって代行の変身した姿って事なのかしら。
うーむ気になる。
つーことで、まだまだやっていない設定がありすぎますよこの作品。
最初から2年を目処に作っていたんじゃないかってくらい
回収しきれていない伏線があるし、続編やってほしいなあ。

最終回なんでそろそろ総括をば。
4クールという長丁場でしたが、その長さを十分に使いこなしている伏線の張り方や
回収具合には子供向けとは思えない巧妙な構成力を感じさせてくれました。
ここでこれを使ってくるのなーって、昨今の1クール2クールで終わってしまう作品では
やりたくてもできない遠大な仕掛けには恐れ入ったところが多かった。
そして作品の空気がどこか間抜けでキャラクター自身は真面目にやっているのに、
力が入り過ぎないテイストに抑えてある独特の雰囲気が
キャラクター全員に愛着をもたせてくれる土台を造ってくれたと思います。
平和なアニメってのはこーゆーもんなんだなと。
事実、変身をするアニメなのにまともにバトルをやる事は少なかった。
最後の最後でハルカママが言った、人と動物が分かりあうこと、
それに言葉なんて必要じゃない、人と動物はそんなものがなくても昔は
分かり合えていたってメッセージがフタツギのように固定観念に縛られている
現代人の常識に問題を投げかけているかもしれません。
イメージで伝える…か、ちょっと動物に対して優しい気持ちになれそうだ。
笑いを与えてくれるのではなく、見ていると
自然と顔がほころび優しい笑顔にさせてくれる。そんな作品でした。
子供向けと一笑に付すのではなくて、ちゃんと見てみると
どんどんきるみんワールドにハマっていくと思います。
長々と書きました。評価はSにしたいと思います。
ストレスがない見事な4クールアニメでした。
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