
(うーん…)
心霊探偵八雲 第13話(最終回)の所感です。






八雲の親父の狙いが存外にショボかったのでガッカリ。
何が理由でそうなったか全く語られていませんけど、あの人類全てを
憎みやたらめったら人を不幸に突き落とすダークなキャラ立ちが
結局は生き返りたいという俗っぽい欲望に因るものだったなんてね。
しかもあっさり負けとるし(笑 ボロボロの姿になって出てきた時は
笑っちゃいましたよ。
今回はキリング眼鏡さんのカットが一番多かったんじゃないかな。
幼少の頃にインプリティングされたとはいえ、あれ程心酔するなんてなあ。
八雲の親父くらいしか知り合いがいなさそうだし、それにすがって
生きていくしかないのかもね。
派手に死んでましたけど、親父と一緒に霊になって苦しめる側になる確率が高すぎる。
最後の台詞も思わせぶりだったし。
で、八雲率いる正義側の人間たちなんですが。淡々としすぎている。
育ての親を殺されたのに憎しみの連鎖に囚われるのは嫌だとか
どこぞの戦争アニメの台詞持ち出してすんなり許すとか。
最終的にこの結論にたどり着くのありだと思いますけど
どんな思考の経路があって、この台詞が紡ぎだされたのか。描写が弱いです。
これに代表されるようにエピソード毎の盛り上がりに欠けるアニメでした。
探偵ものとしてやるにはツッコミ所も多かったですが、それ以上に心理描写や
画面の作り方、展開が地味すぎましたねえ。
あの人はこう思ってんたんでしょうって、第三者が気持ちを冷静に
代弁するシーンが目立ったなあ。直接語らせろと。
お話は全く破綻していないし、最終回で八雲が涙を流すシーンは結構よかったんですが
なんだろう、小さくまとまりすぎていたって印象ですね。
ランクはCでお願いします。
2クールだと思ってタカをくくっていたら終わりだったのが
この作品を通じて一番の驚きでしたね(笑
ランクの説明は
こちら
スポンサーサイト

(貴重なノリのアニメだなと思う)
心霊探偵八雲 第01話の所感です。









赤い光を瞳に宿す主人公(斉藤八雲)。彼には霊を見通し、意思疎通ができる能力が
備わっていて?という設定のお話。そんな彼の噂を聞きつけて
同級生が霊に取り憑かれていると助けを求めるヒロイン(小沢晴香)。
そんな二人の出会いから物語は始まります。
霊が見通せるってことで、何でもかんでもこの能力で解決していくと思いきや、
指紋の採取、犯人の言質の分析といったちゃんと探偵らしいことを
重ねて事件解決にもっていきました。霊媒師めいたことは出来ないと八雲は
言及していたし、これは現実の悪行はあくまで生きている人間にしかできないという
今後の作品の方向性を示しているってことかな。
ゴーストバスター的な展開にはならず、霊視能力はあくまで捜査の一助にするだけ
ですってスタンス?
最初の事件解決時に、晴香の因縁も全て解消という詰め込み具合でしたが
キャラクターの人となりを表現する手段としてはアリですね。
引っ張るにはしょうもないネタだってこともあるけど(笑
今期始まったアニメを見渡すとお分かりかと思いますが、この作品は
オタク向けに訴求するあからさまなネタを全く仕込んでいません。
目の大きなキャラクターが頬を赤く染める、男同士が絡む、エロ描写などなど
の要素が全くない純然たるアニメ。
なので、かなり立ち上がりが地味に感じられましたが、こーいうアニメこそ
底力を見せて面白くなってほしい。
本格的な探偵と言うには荒が目立ちますが
(電車のホームで自殺と見せかける・遺留品を放置する犯人)
そんなのが気にならない物語性を見せつけてくれたらと思います。
最後に出てきた両目が赤い瞳の男がおそらくはラスボス。
彼が何を目的に動くのかが物語の焦点になるのでしょう。
地味でもいいから、楽しくなってほしいなあ。